お酒で葬儀

死んですぐ、なきがらを十余日間停め、その時は肉を食べないようだ、喪主に当たると思われる者は号泣しているのに、他ははやしたて、歌うわ舞うわで野蛮この上なく酒飲み放題。いったい誰が死んだのか、葬ったあとは、一家が海のような所で沐浴するのを見る。(という東の蛮族を見る紀行だった!)」という話のようです。

中華思想のある大国魏の使節の人から見れば、周縁の一集落の一葬祭シーンの目撃風紀行談というわけです。彼らの目に、まだ未明な文化と映ったのでしょう。

各種酒癖の悪さが窺えるかのような恥ずかしいエピソードといえるのかもしれませんが、現代ではすっかりなりを潜め、神道の風習として、生時から命(ミコト)と呼ばれた神を讃える際、お神酒を捧げると共に、ともに飲んで、一体感にひたるというふうな民俗に落ち着いているようです。